井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2025.09.01
先日の続きで、テレビ埼玉で放送された「こんにちは県議会」の「主要会派代表者に聞く」についてです。
【 議会広報番組「こんにちは県議会」その① ~冒頭挨拶の手話は「手話検定1級」を持っている、わが会派の金野桃子議員に教わりました~
※※※※※※※※
さて、そのインタビューの中で語ったのが、私たち会派が考える「最重要課題」です。
ほぼ毎年同じことを語る会派もあれば、私たちのように、その年その年ごとの課題に応じてテーマを変えて語る会派もあります。
私が語ったのは、以下のような内容です。
=====
<インタビュアー>
Q、埼玉県が抱える課題と、会派として課題にどう対応していくのかについて教えてください。
<井上>
A、 私たちが今年度の最重要課題と考えているのは、先ほどの手話やデフリンピックも含めた、障害者施策の充実です。
私たちはこれまで特別支援教育の充実に力を注いできました。そのかいもあり、今年度から和光南特別支援学校の全面建て替えに向けた動きがスタートします。予算化されたから終わりではなく、関連市町村や保護者など、幅広く意見を聞くことが大切だと考えておりますので、今年度もさまざまな提案を続けていきます。
<インタビュアー>
Q、福祉分野の取り組みについてお聞かせください。
<井上>
A、 はい。今年度、福祉の分野で、この数か月の間に、県はいくつかの障害者福祉事業の廃止などを発表しました。例えば、多くの障害者団体に利用されてきたリフト付きバス「おおぞら号」の運行終了です。
また伊豆にある障害者とその家族が宿泊・休養するための施設、「伊豆潮風館」も施設の廃止を含めた検討がなされると聞いております。特に伊豆潮風館は、昨年会派で現地を視察し、決算特別委員会でも、今年の夏に向けて、効きが悪いエアコンの修理を検討する旨の答弁を引き出した矢先の報告でした。
さまざまな事情からこれまでと全く同様に事業を継続することが難しいのは致し方ありません。一方で障害者施策の縮小にならないよう代替案を提示するなど取り組みたいと思います。
=====
以上が、内容です。
まず、写真①や次のリンクのように、昭和48年から現 在の6世号まで50年以上にわたり運行してきた「リフト付き大型バス(おおぞら号)」の運行が、今年度で終了という方針が打ち出されました。
また、伊豆潮風館についても、令和10年度をもって施設を廃止する方針が、障害者団体に向けて伝えられました。
このインタビューの原稿を書く際に「廃止の方針」と書いたら、福祉部からは「まだそこまでは言っていません。」と修正依頼がありました。
現状では「廃止の方針を含めた検討がなされる」という状況ですと修正が入ったくらい…とのことです。
その意味では、まだ調整の余地があるのかもしれないと前向きに考えています。
インタビューでは詳細は語れませんでしたが、事業自体にはとても多いなニーズがあります。
現に、この発表を踏まえて、夏に実施した各種団体との意見交換会では、複数の身体障害者団体から「方針撤回に力を貸してほしい」と要望をいただきました。
・・・実は、この2事業については、いささか性急に事が進んだ印象です。
県議会の中からは、廃止を求めるような声はなかったのですが、「埼玉県公の施設の在り方有識者会議」や財政課との予算編成過程で、急きょ廃止の方向性に舵が切られました。
確かに、人手不足など様々な事情から、これまでと全く同様に事業を継続することが難しくのなってきている状況には理解を示さなければならないと思います。
一方で、多くの利用団体が居る中で、その声も聞かずに、有識者などの意見によって事業が廃止されていくことには、議会軽視とかは言いたくありませんが、県民に寄り添えていない判断だと思います。
代替え案を考える議論も、その時間もありませんでした。
言ってみれば、県立別学の共学化の方針が示された時のような、現場や利用者の声を無視した意思決定プロセスにも疑問が残ります。
(#埼玉共学化反対)
以上を踏まえて、私は(※願わくば会派を越えて)、早急な決定ではなく、まずは、利用団体等からの意見聴取を。その上での意思決定の見直しや、代替え案の決定も含めた議論が行われることを切に願っています。
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