井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2023.10.06
今、テレビ報道やSNSでも注目を集めている埼玉県議会自民党県議団が提案した「虐待禁止条例の改正案」。
その条文には、概要を申し上げると
「小学4~6年の児童は住居その他の場所に残したまま外出することその他の放置をしないよう努めなければならない」(=努力義務)
とする文言が入っており、それが「留守番をも放置と見なす」「子どもだけで遊ぶのも放置」「登校・下校も見守りがなく、子どもだけと場面であれば放置」という内容でした。
この条例改正を目指している…という話を初めて聞いたのは、自民党がこの改正のためのプロジェクトチームを立ち上げた、という新聞記事を目にした6月20日頃です。
それ以降、自身で調査し、会派で議論を重ね、対抗案をまとめてきました。
夜中、アイディアが浮かべば起き出してメモを取ったり、朝、この条例のことが頭をよぎり、早朝に目覚めてしまうこともありました。
それほどまでに、議員として、また小学生の子どもを育てるひとりの親として、この条例は可決すべきではない、と考えていました。
ただ、それでも自民党県議団は単独で過半数を有しています。(定数93人中58人)
なので、基本的にはどんな条例でも通せる状況にあるのです。
今年の4月の選挙でその構図は決まりました。基本的にはあと3年半はこのままです。
でも、わずかながら希望も持っていました。
それは、ごく稀に議案によって自民党内でも会派の決定に従わず、採決を欠席したり、退席する議員が居ることです。
今回は、報道やSNSのおかげで、自民党案にはかなり否定的な意見が集まっていました。
そうした世論が動いている背景があれば、我々がより良い対案を出せば、党議拘束(会派はばらばらの動きをせずに1つの行動をすること)が原則にあっても、修正案に同調してくれる議員も居るかもしれない、という想いで、委員会当日を迎えました。
時々刻々と移り変わる情報に、当日の昼までより良い案文にするにはどうしたらよいかを検討してきました。
・・・しかし、委員会での採決結果は、結果は自民党内からの同調はなく、我々の修正案は他に1会派の賛同を得たものの、民主フォーラムが出した「継続審査」の動議も共に賛成少数で否決となりました。
まずはこれが、今日に至るまでの振り返り、そして、当日の結果報告となります。
私たちの出した修正案の内容や、福祉保健医療委員会での議論の様子などは、明日、改めて報告します。
私が詳しく触れる前に、今日の委員会の様子を新聞各紙が記事にし、既にネットニュースとして配信されているので、それを紹介します。
◆産経新聞
埼玉の虐待禁止条例、自民改正案可決も質疑は防戦一方 県執行部に「対応丸投げ」指摘も
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