井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2022.11.21
先日、浦和大学で講義のゲストスピーカーを務めた旨、
このブログでも紹介しましたが、
その時の様子が東京新聞の記事になりました。





2022年11月13日 東京新聞

「浦和大の学生が議員と意見交換会 
 政治のやりがいや収入面を率直に質問」

※写真は、当日ご一緒した東京都多摩市の岩永ひさか市議です。


新聞の紙面には
「しんどかった仕事は?」という学生からの質問と、
私が回答した「いつも条例案の審議には〝ガチンコ〟で挑んでいます。」と
いう言葉が載っています。


当日の4名の議員のゲストスピーチの後、
学生は4つのグループに分かれ、
私たちが1人ずつ班に入って意見交換をしました。


学生が「地方議員や地方議会のどんなことに興味があるか?」は
アンケートの結果を少し聞かせてもらってはいたのですが、
当日どんな質問が出るか分からない、それこそ〝ガチンコ質問〟でした。


少しご紹介すると

====
Q(学生)、報酬はどれくらいですか?

A(井上)、議員の報酬は条例で決まっているんだ。
そしてその条例は議員が決めている。

全国には「なり手不足」で増額を決めた地方議会もあるよ。

今日一番覚えておいて欲しいのは、
「報酬も自分たちで変えようと思えば変えられる状況にある」ってことですね。


====
Q(学生)議員になっていなかったら、どんな仕事をしてましたか?

A(井上)元々はサラリーマンをしていた。
そして今も4年に1度の選挙があるので、
いつどうなるか分からない。

だからこそ「議員」って仕事に胡坐をかかず、
民間でもしっかりと仕事が出来る(民間でも通用する)
営業術・交渉術、PCスキルetcを磨き続けなきゃいけない、と思っています。

====

・・・というように、いろんな質問が出ました。

記事に載ってる「エスカレーター条例」の話は
下記のやり取りの中から出てきたものです。


====

Q(学生)議員をやっていてしんどい仕事は?

A(井上)他会派からの議員提案条例を審査することが
一番しんどい。調査に質問原稿作成と限られた時間で夜な夜な行う。

『県民のルールを決める』プロセスだから責任も重い。

過半数を超える自民党県議団が出した条例であれば
成立が前提となるが、「どうせ成立するから」と
妥協するのではなく、調査を行い、
そこから条例案の課題や問題点を挙げ、
議論するのが議員の仕事と考えている。

他県には、議論無く(出来ずに)成立する議会もある
と聞くが埼玉県議会はガチンコで議論が出来る。

だから、後になって
「条例案が出た時、なんでこの点が審議されなかったんだ」
というような声がでることのないように、
私たちはガチンコで調査・質疑をするんです。


こういう議論を行なった事例としては、
例えば「エスカレーター条例」というものがあります。


====

といった話をしたのでした。

この話を学生さんたちとしているとき、
取材に来ていた記者さんが横に居らっしゃいました。

その時の内容をしっかり聞いておられたようです。

実際、上記のようなやりとりをしたあと、

「じゃあ、このエスカレーター条例のこと
知っている人、手を挙げてみて」

「実際に守ってる人、手を挙げてみて」

私から投げ掛けてみました。

すると
「この条例、意味あるんですか? みんな歩いてますよ?」と
学生から意見が出たり、そこから、
班の学生たちとディスカッションしたりと、
例えば議員報酬のことよりも、最も盛り上がった話題でした。


こうした学生の積極的な発言があったテーマを
記事にしてもらえたのは、私も嬉しかったです。


12月定例会も近づきました。

様々な課題解決のため、
引き続き県議会で議論を深めていきたいと思います。




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