２月定例会報告② 小児医療センター新病院建設をめぐる工事費増額議案の不成立について。

こんにちは。

本来なら２月定例会閉会後まっさきにご報告すべき点では
ありましたが、改めて、今定例会で最も注目された案件について
ご報告いたします。



ざっくり概要をお話すると・・・

さいたま新都心に移転（2016年春開業予定）する
県立小児医療センター建設費の増額予算案（＝病院事業会計補正予算）が
不承認となりました。

建設資材・労務費等の高騰を受け、当初予定していた工事費では足りないため、
工事費を55億円追加補正する内容でした。


この前段階として、次のことを踏まえておいてください。

県は本体建設工事の入札を
9月と12月の2回実施したが、2度にわたり落札者がなく、
いわゆる「不落」という事態となりました。

このため、やむを得ず地方自治法の規定に基づき
随意契約により施工業者を決定した、という点です。


以上のような経緯を経て、提出されたこの補正予算ですが
工事業者が随意契約で決定した点も含め
「経緯が不透明」「議会への説明不足」などの理由で
自民党が反対を表明し、48 vs 38 の採決結果となり、
不承認となったのでした。


私たち「刷新の会」は、この「38」の『承認すべき』という
態度で臨みました。


私たちの主張は次の通りです。



（県の建設費見積の甘さや議会への説明不足について指摘をした上で）

〇法的手続きは適切に行われた

〇工事着工が遅れると更なる建設費上昇を招く

なによりも

〇県の最大の課題である小児・周産期・救急医療体制の整備を遅らせてはならない！


この他にも、現在の小児医療センターの耐震性の確保にも影響が出てくるため、
入院患者の方々の安全の確保などに支障をきたす恐れもあります。

県民に対する影響、最も必要なことは何かを
常に念頭に置いて、今後もこの議案に向き合ってまいります。



この病院事業会計の補正予算については
4月に臨時議会が招集され再審議される予定です。

審議結果は改めてご報告します。


なお、この件について、上田知事が綴ったブログも
併せて紹介したいと思います。

http://www.pref.saitama.lg.jp/site/room-taiko/room-taiko-new.html


（※既に、新しい記事が綴られているため、最新記事ではありません。）


3月28日（金曜日）の一打　「2月定例県議会の焦点」

を是非、ご覧いただければと思います。


※ちなみに　　
3月31日（月曜日）の一打　「食品ロス」　も
私は非常に興味深い記事だと思います。