井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2013.08.13
こんにちは。
福島県視察に関する3回目のレポート、
南相馬市への視察について綴りたいと思います。
南相馬市における震災での被害は、
① 人的被害(平成25年6月19日現在)
・死者 1060人(うち震災関連死 424人)
・ 負傷者 59人(重傷者2人、軽傷者57人)
② 住家被害(平成25年6月28日現在)
23898世帯中、4404世帯が津波、地震により被害。
という状況でした。
地震当日は、市役所からも松林を超える高さの
津波が見えたそうです。
南相馬市の職員の方がおっしゃっていた言葉の中で
印象的だったものを紹介します。
震災前、原発10km圏内の市町村は「原子力災害マニュアル」を作成していたが、
南相馬市のように 20km圏の市町村には、災害マニュアルを作ることが認められなかった
ということでした。
作成に、国も県も難色を示したのだというのです。
そのため、避難場所やするべき対応が
十分に想定できていなかったのです。
その他には、今、最も求められる市立病院も
看護師不足でフル稼働できていない、ということでした。
(南相馬を離れる人が増えた・・・ということでした。)
政権交代で予算は増えても、手続きが煩雑すぎて
結果、十分に使えていない、とのこと。
福島県庁の報告でも、「人材不足が理由で」執行に至らない状況を
お話しましたが、ここでも同じような状況が起きているそうです。
(http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/1194/)
この写真は、移動中の車から撮影したものですが、
除染した土壌等の仮置き場の様子です。
この除染作業の実態についても、現地ならではの
意見を聞くことができました。
除染についても、国が担当する区域や中間貯蔵施設の建設が進んでいない。
仮置き場の確保も困難な状態となっている。
これは、中間貯蔵施設の立地が進まないと、
仮置き場が最終処分場になるのでは、との懸念から
住民が仮置き場設置に反対するという状況が続いている。
とのことでした。
全ての事柄が非常に複雑な問題が絡んでいることを
一層理解することができました。
そして、次の写真が、
視察で一番忘れられない光景となった1枚です。
拡大しないと分からないかもしれませんが、
ここはかつて、ビニールハウスを利用した畑でした。
そのハウスと同じくらい、雑草が伸びています。
その横では除染を行う人の姿も見えます。
こうした光景が延々と続くのです。
こうした除染作業がいかに困難なものなのかも、
現地に行って、改めて痛感しました。
「福島の緑の深さ、山々の深さ」は
本当に素晴らしいものでした。
でも、除染作業については、この自然の多さが
その困難さを増しているのだと思います。
以上、簡単ではありますが、
まとめとさせていただきます。
なかなか文章では伝えきれなかった部分もありますが、
補う意味でも、
8/25(日)の茶話会(14時~ 本町地域センター)で
視察報告も行いたいと思います。
人手も足りておらず復興にはまだまだ時間を要します。
こうした被災地の現状について
風化させてはいけないと改めて考えさせられる視察となりました。
福島県視察に関する3回目のレポート、
南相馬市への視察について綴りたいと思います。
南相馬市における震災での被害は、
① 人的被害(平成25年6月19日現在)
・死者 1060人(うち震災関連死 424人)
・ 負傷者 59人(重傷者2人、軽傷者57人)
② 住家被害(平成25年6月28日現在)
23898世帯中、4404世帯が津波、地震により被害。
という状況でした。
地震当日は、市役所からも松林を超える高さの
津波が見えたそうです。
南相馬市の職員の方がおっしゃっていた言葉の中で
印象的だったものを紹介します。
震災前、原発10km圏内の市町村は「原子力災害マニュアル」を作成していたが、
南相馬市のように 20km圏の市町村には、災害マニュアルを作ることが認められなかった
ということでした。
作成に、国も県も難色を示したのだというのです。
そのため、避難場所やするべき対応が
十分に想定できていなかったのです。
その他には、今、最も求められる市立病院も
看護師不足でフル稼働できていない、ということでした。
(南相馬を離れる人が増えた・・・ということでした。)
政権交代で予算は増えても、手続きが煩雑すぎて
結果、十分に使えていない、とのこと。
福島県庁の報告でも、「人材不足が理由で」執行に至らない状況を
お話しましたが、ここでも同じような状況が起きているそうです。
(http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/1194/)
この写真は、移動中の車から撮影したものですが、
除染した土壌等の仮置き場の様子です。
この除染作業の実態についても、現地ならではの
意見を聞くことができました。
除染についても、国が担当する区域や中間貯蔵施設の建設が進んでいない。
仮置き場の確保も困難な状態となっている。
これは、中間貯蔵施設の立地が進まないと、
仮置き場が最終処分場になるのでは、との懸念から
住民が仮置き場設置に反対するという状況が続いている。
とのことでした。
全ての事柄が非常に複雑な問題が絡んでいることを
一層理解することができました。
そして、次の写真が、
視察で一番忘れられない光景となった1枚です。
拡大しないと分からないかもしれませんが、
ここはかつて、ビニールハウスを利用した畑でした。
そのハウスと同じくらい、雑草が伸びています。
その横では除染を行う人の姿も見えます。
こうした光景が延々と続くのです。
こうした除染作業がいかに困難なものなのかも、
現地に行って、改めて痛感しました。
「福島の緑の深さ、山々の深さ」は
本当に素晴らしいものでした。
でも、除染作業については、この自然の多さが
その困難さを増しているのだと思います。
以上、簡単ではありますが、
まとめとさせていただきます。
なかなか文章では伝えきれなかった部分もありますが、
補う意味でも、
8/25(日)の茶話会(14時~ 本町地域センター)で
視察報告も行いたいと思います。
人手も足りておらず復興にはまだまだ時間を要します。
こうした被災地の現状について
風化させてはいけないと改めて考えさせられる視察となりました。
カレンダー
カテゴリー
最新コメント
最新記事
最新トラックバック
プロフィール
ブログ内検索
最古記事