井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2007.07.25
こんにちは。
昨日は22日(月)に行った群馬県庁視察で話を聞いてきた
「総合評価制度」について、その内容に触れる前に、
まずは、入札に関するご説明をさせていただきました。
今日はその「総合評価制度」の内容について、お話したいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
入札改革は、これまでも行なわれてきました。
特に談合防止のためには、様々な方法がとられています。
入札は、工事内容の説明会や入札の際に、
各業者が一同に会します。実はこの時に、談合(=話し合い)をする
チャンスがあるのです。
そのため、行政は
○説明会を行なわず、工事内容をインターネットで公開
○入札も、郵便やインターネット経由で行なう。
⇒電子入札
と、いった工夫を行なってきました。
総合評価方式も、価格以外の評価ポイントを入れることで、
価格を業者間で調整しても、それだけでは決まらないようにすることで
談合をしにくくする効果があります。
そして、総合評価方式は、談合防止以外に
よりよい業者を選ぶ、ために効果を発揮します。
それでは、この先はその視点で総合評価方式を見ていきたいと思います。
さて、突然ですが・・・
工事業者を選ぶにあたって「金額」以外に何で判断したらいいと思いますか?
群馬県で取り入れているのは、次のようなポイントです。
・過去の工事実績(過去3年)
・同種の工事を行なっているか?
・専門的な技術者を配置しているか?
・ISOの資格取得
・災害時等への地域貢献(=※災害応急に関する協定を結んでいるかどうか。)
この他にも、「ヒアリング」を行なって、書類上だけではなく
パートナーシップをもってやっていける企業かどうかを
見極めるといった方法も取られています。
群馬県の場合、上記の項目、全てを取り上げるわけではありません。
工事規模によって、「標準型」「簡易型」「超簡易型」と分かれています。
例えば、
一番規模の大きい「標準型」では、具体的な施工計画とヒアリングを重視。
「簡易型」では、災害時の地域貢献や、ISO資格の有無を見ます。
また、「標準型」では、
価格評価のウェイトが80% +その他項目が20%であるのに対し、
「簡易型」では、
価格評価のウェイトが85% +その他項目が15%と、
評価ポイントの占める割合も変わってくるのです。
この群馬方式の場合、金額が80%以上を占めているので
なんだかんだ言って、金額が安いところが落札する傾向にあります。
しかしながら、他の導入事例を探ると、
価格評価のウェイトが50% +その他項目が50%という自治体もあるのです。
他にも、
○ 障害者雇用を率先して行なっているか?(=福祉面)
○ 女性の職員を積極的に採用しているか?(=男女共同参画)
○ 工事の収益を、ちゃんと労働者に還元しているか?(=正当な給与体系か?)
といった、評価ポイントを設けている自治体もあるのです。
それは、自治体の判断に委ねられています。
今後、和光市での導入しようとする場合も、
どのような評価項目を設ければ、より適切な業者選びが出来るか、
検討を続けていきたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
非常~に、長くなりましたが、
これで群馬県庁視察の報告を終えたいと思います。
この総合評価制度はすぐに導入できるというものではありません。
新しい評価項目を設けるならば、そのための基準作りが必要だからです。
でも、私は時間は掛かっても
是非、和光市にも取り入れていていきたいと考えています。
また、こうして皆さまに入札の制度についても
情報発信してまります。
昨日は22日(月)に行った群馬県庁視察で話を聞いてきた
「総合評価制度」について、その内容に触れる前に、
まずは、入札に関するご説明をさせていただきました。
今日はその「総合評価制度」の内容について、お話したいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
入札改革は、これまでも行なわれてきました。
特に談合防止のためには、様々な方法がとられています。
入札は、工事内容の説明会や入札の際に、
各業者が一同に会します。実はこの時に、談合(=話し合い)をする
チャンスがあるのです。
そのため、行政は
○説明会を行なわず、工事内容をインターネットで公開
○入札も、郵便やインターネット経由で行なう。
⇒電子入札
と、いった工夫を行なってきました。
総合評価方式も、価格以外の評価ポイントを入れることで、
価格を業者間で調整しても、それだけでは決まらないようにすることで
談合をしにくくする効果があります。
そして、総合評価方式は、談合防止以外に
よりよい業者を選ぶ、ために効果を発揮します。
それでは、この先はその視点で総合評価方式を見ていきたいと思います。
さて、突然ですが・・・
工事業者を選ぶにあたって「金額」以外に何で判断したらいいと思いますか?
群馬県で取り入れているのは、次のようなポイントです。
・過去の工事実績(過去3年)
・同種の工事を行なっているか?
・専門的な技術者を配置しているか?
・ISOの資格取得
・災害時等への地域貢献(=※災害応急に関する協定を結んでいるかどうか。)
この他にも、「ヒアリング」を行なって、書類上だけではなく
パートナーシップをもってやっていける企業かどうかを
見極めるといった方法も取られています。
群馬県の場合、上記の項目、全てを取り上げるわけではありません。
工事規模によって、「標準型」「簡易型」「超簡易型」と分かれています。
例えば、
一番規模の大きい「標準型」では、具体的な施工計画とヒアリングを重視。
「簡易型」では、災害時の地域貢献や、ISO資格の有無を見ます。
また、「標準型」では、
価格評価のウェイトが80% +その他項目が20%であるのに対し、
「簡易型」では、
価格評価のウェイトが85% +その他項目が15%と、
評価ポイントの占める割合も変わってくるのです。
この群馬方式の場合、金額が80%以上を占めているので
なんだかんだ言って、金額が安いところが落札する傾向にあります。
しかしながら、他の導入事例を探ると、
価格評価のウェイトが50% +その他項目が50%という自治体もあるのです。
他にも、
○ 障害者雇用を率先して行なっているか?(=福祉面)
○ 女性の職員を積極的に採用しているか?(=男女共同参画)
○ 工事の収益を、ちゃんと労働者に還元しているか?(=正当な給与体系か?)
といった、評価ポイントを設けている自治体もあるのです。
それは、自治体の判断に委ねられています。
今後、和光市での導入しようとする場合も、
どのような評価項目を設ければ、より適切な業者選びが出来るか、
検討を続けていきたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
非常~に、長くなりましたが、
これで群馬県庁視察の報告を終えたいと思います。
この総合評価制度はすぐに導入できるというものではありません。
新しい評価項目を設けるならば、そのための基準作りが必要だからです。
でも、私は時間は掛かっても
是非、和光市にも取り入れていていきたいと考えています。
また、こうして皆さまに入札の制度についても
情報発信してまります。
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