井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2013.01.23
こんにちは。

昨日に引き続き、視察報告を行います。

2か所目に伺ったのが、
「さいたま新都心地域暖房センター」です。


これは、さいたまスーパーアリーナや合同庁舎をはじめとする
さいたま新都心のビル群の冷暖房機能を集中化させたもので、
東京ガスグループの「株式会社エネルギーアドバンス」が
その運営を行っています。

http://www.energy-advance.co.jp/


ここは以前から訪問したいと思っていた会社で
今回その念願が叶った形です。

5階建てのその設備には、
冷房のために必要な「冷凍機」、
暖房のために必要な「ボイラー」が設置してあります。

この写真は、ボイラーの写真です。




詳しいメカニズムの説明はあまりにも難しいので割愛しますが、
ここで作られた蒸気や冷水が、エリア内のビルに
地下の導管を通って送られて、冷暖房の熱源となります。


こうして一極集中することで、
各ビルに冷暖房施設を設ける必要がなくなるので

「省スペース化」
「エネルギーの有効活用」
「都市美観の向上」
「省力化(=人件費削減)」

などの効果があります。

また、石油燃料ではなく、天然ガスなので
CO2やNOxの排出量を抑えられます。


施設説明のほか、
3.11の時の計画停電時のエピソード、教訓も
お話しいただきました。

今後、この地域冷暖房センターでは、
コージェネレーションという発電機能をさらに充実させること
(※既に運用も行っている)で、災害時の自家発電機能や
余剰電力の売電などを進展させていく・・ということでした。


ちなみに、施設見学の最後に行った屋上の
冷却ファンは間近に見るとものすごい迫力で
圧倒されてしまいました。




なお、こうした東京ガスによる冷暖房の1局集中は、
ここ、さいたま新都心だけでなく、例えば、東京都庁を中心としたエリアでも
採用されています。



実際にこの設備のある建物は
さいたま新都心の一等地に存在します。

導管パイプを長く出来るのなら、もう少し離れた(=地価の安い場所)に
センターを作ればいいのでしょうが、やはり、熱量維持には
これくらいの近いエリアに設置されていなければならないそうです。


一極集中化させることにより多くのメリットがある・・・ということは言い返せば、
ここが肝心要になることです。


さいたまスーパーアリーナが、3.11で双葉町の一時避難所に
なった時も、耐震や電力確保などの問題をクリアし、稼働し続けました。

今後も、こうした災害時にも機能し続けるように
よりよい運用に期待したいと思います。







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