井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.09.05

こんにちは。

今週月曜 (9/1)の朝日新聞に

 「あしたを考える              
 
 ~ロスジェネ議員 2年目の熱い夏~」


と題して、私の議員活動の現状が取り上げられました。

この記事には、様々なご意見・感想をいただきました。


その声を大きく分けると、
「議員って大変なんですねという声と、
「手取り20万円・・・って十分じゃないかという声でした。


今日は、そのいずれの声にも応えるかたちで
ブログを書きたいと思います。

=======


まず、この記事については、2時間の取材を受けましたが、
どこを取り上げられるかは私にもわかりませんでした。

ただ、記者の方からは
「議員報酬以外の基盤(会社経営、配偶者の収入、年金受給など)がない中で
若者が議員活動を行うことの実情を取材したい」
と言われましたので、
報酬や活動費も含めて、すべて実情をお話ししました。


実は、そうした切り口で記事が載った場合、
「手取り20万円・・・って十分じゃないかという印象を持つ方が
いらっしゃるであろうことはわかっていました


なぜなら・・・
ロストジェネレーション
=契約社員や派遣社員、フリーターやニートも多い世代

と記事でも言っているように、同世代では、
現在、“額面”で20万円を切る収入で働いている方も多い中で、
その金額は恵まれている、と言えるからです。


『報酬が少ない』って言ってるけど・・・
こうした社会の厳しさを認識してないんじゃないか?」


という声もあるかもしれませんが、私だけでなく、
今回掲載された議員皆が、今の社会情勢の認識は
間違いなく持っていると思います。


なにより、こうした収入になることはわかって立候補してます。

・・・私の場合、チラシ代が原油高騰もあって高くなっているのは
予想を超えてますけど・・・



その中で、もう一方の「議員って大変なんですねという
声にも、ひとこと補足です。


実際チラシが高ければ、街頭演説などを中心にすれば
お金はかかりません。(電池代とかは掛かりますが・・・)

ですが、それでも私が「チラシ配り」に力を注ぐのは・・・
言ってみれば 『こだわり』 です。


私は自身のサラリーマン時代の経験から
朝晩の通勤時間に足を止めてゆっくり話を聞くのは
なかなか難しいと思っています。

それに、「マイクの音量うるさい!」と思う方もいます。

そして、通りすがる一瞬に言葉で伝えられる内容はごくわずか。
チラシならば、なにより伝えられる情報量が違います。


それらを考えた上で、私はチラシ重視の方針を取っているので、
そこに活動費用が掛かるのは、ある意味、自己判断です。


私の活動目標には
「政治をわかりやすく伝えたい」ということがあります。

これは、2007年6月に受けた「ロスジェネ議員のその後」
取材の時にも語ったことです。

その実現のために、やっぱりこれからもチラシ作りには
力を注ぎたいと思っています。

※でも、そのままチラシ一辺倒じゃいけないと思い、
「話す技術」をより高めるため、テレビ局主催のリポーター講座
通い始めた・・・というわけです。
                     
(この話はまた後日。)




この記事を見て、皆さんにまず
若手議員ならではの実情を感じ取っていただければ幸いです。


私たち若手世代(=ロスジェネ世代)の多くが、
悩みを持ちながら暮らしています。


議員2年目の私は、会社員の期間のほうがまだ長いですが
サラリーマンも議員も悩みを持って・・・というのは同じだと思います。


様々な自治体ごとの背景や、議会の特徴がある中で、

・「先輩議員との関係」は・・・
  『上司や先輩社員との人間関係』に似ています。

(政党所属の場合の)政党の方針に制約されることは・・・
  『会社の営業方針との関係』に似ています。

そして、
・いち個人としての生活(結婚、子育てetc)をどうするか?

など、悩みは同様にあります。


自分のスタイルを確立するのは難しいことですが、
今回のように取り上げられることをきっかけに、賛同も、ご批判も受けながら
活動することで、自分を磨いていきたいと思います。



最後に。

今回の記事に与えられた役割・・・というものがあるとすれば・・・

ひとつ は、ここまでに申し上げたように
「若手議員ってのもそれぞれ悩みがある中で活動してるんだな。」ということを
知っていただくこと。


もうひとつ 、「大変そうだけど、僕も(私も)議員を目指そう」という
若手世代を増やす ことだと思います。

やや大変さが強調された記事内容ではありましたが、
皆、やりがいをもってやっています。

自分の質問を通して、政策が形になったときは、
「市民の役に立てた。議員をやっててよかった!
って思います。


今回、「2年目の夏」っていうことですが、
議員になってからの1年間ってメチャメチャ早いです。


その中で少しでも多くの方に活動を見てもらって、
「こないだの選挙で、若いヤツを選んでよかった。」
              (=ロスジェネ世代)
言ってもらえるようにしたいと思います。



随分、長い文章になってしまいました。。。
ここまでご覧いただき、本当にありがとうございました。m(__)m

これからも、一所懸命活動してまいります。



  
   
2008.09.01
こんにちは。

今日から9月です。
9月議会が本格的に始まります。

「気持ちを一層引き締めて活動しよう!」という誓いを立てた本日、
ちょうど良いタイミングで、「取材記事」 が掲載されました。


朝日新聞 朝刊 第3面
 「あしたを考える              
 
 
~ロスジェネ議員 2年目の熱い夏~」

という特集です。

※その記事を見て、HPやブログを
ご覧いただいている方もいるかと思います。


今日はその記事に少し補足する形で・・・
でも、記事を読んでない人にも、その記事の内容がわかるように、
ブログを書き進めたいと思います。


最初にお話ししますが、
「ロスジェネ」というのは、ロストジェネレーションの略です。


ロストは「失う・さまよう」の意味、
ジェネレーションは「世代」の意味で、
フリーターやニートなどの多い、25~35歳の世代を指します。

その世代の地方議員に関する特集です。


私は選挙前(07年4月)に取り上げていただき(※この時は匿名)
その後、当選後の07年6月「ロスジェネ候補のその後」ということで
取材を受けたことがあります。

※その記事の内容は、配るホームページ(=チラシ)第7号
載せています。よければご覧ください。
             ↓
http://inouewataru.com/data/kubaru-7.html



今回はその後の“追跡取材”・・・といったところでしょうか。


この取材を受けたのは、ちょうどお盆のころ。
記者の方と2時間ほど話をしました。

その取材の中で、

・この1年半の≪成果≫
・現在≪困っていること≫
・当選前と当選後の≪ギャップ≫
・議員の≪やりがい≫

など色々なお話をしました。


その中で、一番記者の方から一番突っ込んで聞かれたのは、
今回記事になっていた
「原油高騰でチラシ代が4割も上がった!」というエピソードです。

予想通り、そのことが載っていました(^_^;)


食料品やガソリン代・・・様々な物価上昇が生活を苦しめる中、
私はこんなところでも影響を受けています。


↓↓ ここから先は記事に載っていない話です。 ↓↓


・・・でも、それを言い訳に活動を縮小したくないと思っています。

なので、値上がり後も引き続きチラシを作り続けています。


それに。

ただ「高い!!」と文句をいうのでは政治家として工夫がありません。

最近は「配るブログ」と題して
手のひらサイズのチラシも取り入れています。


  ← 名刺サイズです。
                通常のチラシの10分の1のコストで出来ます。
                切ったり、折ったりするのは大変ですが・・・。



これからの若い世代の議員は、こうした環境をどうクリアするか・・・というところも
腕の見せ所、他の議員との差別化につながるんじゃないでしょうか。


・・・さて、ここまでで随分長くなってしまいました。

この他にも

・議員報酬について
・兼業について
・頑張った議員に活動費が支払われる仕組みづくり
 etc

などが記事になりました。


この先の9月議会の報告と合わせて
今後、少しずつ触れていきたいと思います。


                         ~  つ づ く  ~


  
2008.08.21

こんばんは。

今日は9月議会の告示日です。
受け取った議案書+決算資料は、高さ15㎝くらいあります。

そして、一般質問の順番も決まりました。

全体の2番目。

一般質問は9月12日から5日間の予定ですが、
その初日(9/12)の2番目ということになります。

早ければ9時30半。
おそらくは、9時45分くらいからのスタートになると思います。

当日が近付いたら、また改めてご案内いたします。


さて、いよいよ資料も揃い、議会準備が本格化します。

明日は、今回提出した一般質問の通告内容をご紹介します。


                           ~つづく~  
   
 

2008.08.18
こんにちは。

お盆休みも明け、今日からまた気持ちを新たにスタートですね

今朝はセミは鳴いているけど、
空気はまるで秋のような涼しさでした


さて、この間、お声を寄せていただいた方、ありがとうございます。

今週さらに調査を進めて、21日の告示日の日に
質問事項を載せた「通告書」を提出してきたいと思います。


いただいたご意見の中から、ひとつご紹介したいと思います。

Q、駅前の違法駐輪がいまだに無くならない。
それなら、撤去された場合の返却費用をうんと高くしたら、
むやみに駐輪する人はいなくなるのではないか?



このようなアイディアをいただきました。
そこで、調べてみました。その経過をご報告します。


===================

まず、和光市では、撤去された自転車の返却費用は

・自転車 1,000円
・原付   2,000円

です。


これは、朝霞や志木などに比べると
安い設定です。(例:自転車=2,000円、原付3,000円)


そして、1年間にどれくらい撤去されているか、というと
平成18年度では、

撤去     2,373件
引き取り   1,613件


となっています。


さて・・・ここからが問題です。
「撤去費用を高くすることによる効果」の検証です。


※検証するにあたって、
市役所の交通安全課にもヒアリングを行いました。


まず、引き取りの際の「手数料」を高くすると、
それを払うことを嫌い、確かに撤去台数を減らせるかもしれません

しかし、ポイントは
返却台数が減ってしまう可能性があるということです。


現在、安いものであれば、
9,800円位で自転車は販売されています。

仮に、3,000円とか、4,000円といった「返却手数料」の設定をすると、
「もうどうせ古くなってたし・・・新しく買ったほうがいいや」となる可能性が考えられます。


そして、もうひとつ。

実は、先ほどの
撤去     2,373件 から
引き取り   1,613件 を引くと・・・

760台 
となります。

(※、ちなみに、私はこの中から、フリーサイクルとして活用することを
議会に提案したことがあります。)



この760台は、現状、どうなっているかというと

再利用   421件
廃棄処分  339件

となっています。



『再利用』
というのは、つまり、リサイクル業者に引き渡す、ということです。

リサイクル業者は、無料で引き取ります。
で、代わりに社協(=社会福祉協議会)に、1台あたり500円、寄附をします。

そういう仕組みになっているですね。(これは初めて知りました。)


ちなみに、売る際は
「1万円以上で売ってはいけない」というルールがあるそうです。



そして、ここで もうひとつのポイント です。

9,800円位で安く売られている自転車のほとんどが
中国製です。

中国製は、リサイクル業者が修理をする際の部品が流通しておらず、
少し直して売る・・・ということができないため、
業者は、中国製の自転車は引き取っていかない んだそうです。


すると、預かり所には、そうした自転車がずっと残ることになります。



返却手数料をうんと高くする                             
 ⇒引き取る、というより使い捨て感覚になり、安い自転車を再度購入する。
   ⇒また撤去される。でも引き取らない。                   
    ⇒リサイクル業者も中国製品は持っていかない。             
     ⇒一時預かり所がいっぱいになる。                   



こうして考えると、残念ながら
プラスの効果が少ない
ように思います。

よって、この件は、議会で提案はせず、
調査・検証で終えることにしました。

(※ご意見をいただいた方には、別途ご報告しております。)


自分で思いついた政策も、アイディアのみで終わることも
確かにあります・・・(^_^;)

でも、ひとつひとつこれからも、しっかりと検証をしていきますので、
どうぞよろしくお願いします。



   



2008.08.16
こんにちは。


先日よりお伝えしているように、
9月議会は、来週 21日に告示日を迎え、
再来週28日から開会します。


さて、「一般質問テーマ、検討中。(8月11日のブログ)でお伝えしたように
ご意見の募集をしています。(※今回の締め切りは明日(8/17)までです。)


告示日までまだ時間があるが、なぜ締切は早いか??・・・というと、


いただいたご意見を受けて、私はまず、
①過去に取り上げられた経緯があるか? を調べます。

そこで、

・実例があったり、
・議会に取り上げていなくとも、予算や決算で方針が出ていたもの

については、その内容をお返事させていただいています。


その次に行なうのは、
②市役所内部で検討が進んでいるか? を調べます。

一般質問の通告書に書いたことは、原則取り消せません。


「質問事項 ○○」と書いて提出したが・・・実は、既に結論が出ていた。。。 (^_^;)


・・・ということがないように、
議論の有無や進捗のチェックをするわけです。

自分で気づいたアイディアの場合もまったく同じで、
①や②のように確認をしてから、通告をします。


・・・なので、締切は結構早く設定しています。

間に合わない場合でも、また次の議会へ持ち越しますので
是非、声をお寄せください。



こうした過程を経るので、
私は実は、質問の檀上に立つ時には、
「現状はどうか?」ということはほとんど把握しています。


なので、それらの現状を把握したうえで、

Q,なぜ、さらなる政策を進めないのか?
Q,新しく○○制度を作ってはどうか?

などを提案していきます。

今週のような告示日の前は、①や②の調査作業を私はやっています。


なお、今週末は、既に決めたテーマについて、
『テーマ決め』の次に行なう作業=「質問事項の箇条書き」 
行ないます。



 



 


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