井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.12.22
こんにちは。


12月議会は、5日間に渡る一般質問が行なわれました。
今日は、この5日間を振り返って、お話ししたいと思います。


この12月議会の一般質問の特徴は、

「急激な金融危機で、市の財政はどうなのか?」
「来年度の税収はどうなるのか?」

という質問が多かったことです。

・・・おそらく全国の市町村議会で
同様の質問が行なわれていると思います。


和光市は、自動車関連企業があるので、その影響も大きいのです。


しかし、こうした和光の財政を懸念する質問がある一方で

「○○施設を作ってほしい」「△△もつくってほしい」

という声が、今までよりも多く出ました。


別の自治体の議員さんから、「市長選が近付くと施設建設要望が増えるんだよ」
聞かされたことがあります。

定かではありませんが、議員の中にも
「市長選があるなら、いろんな要望を実現してくれるのではないか?」という
思いが働くのだそうです。

もし、それに首長が応えてつくってしまったら、
箱モノ行政まっしぐらになってしまいますね。。。

※私は今回の質問でも図書館や市内循環バスの提案を取り上げましたが
相変わらず「既存の有効活用」の発想を呼びかけました。



さて、この一般質問に絡めて、ひとつ。


来年から、公民館などで使用料が掛かることになります。

この時に、用いた考え方が「受益者負担」という考え方です。


つまり、いくら公共施設といっても、市民の中には利用する人利用しない人がいる。
使う人は恩恵を受けるが、使わない人は税金を払うだけ。

それでは不公平だ!
だから、使う人から利用料を取ろう。


・・・ザックリ言うと、こういう考え方です。


※ちなみに私は、「公民館の利用が減少する」などの理由から
使用料変更には反対しました。ただし、賛成多数で可決しています。



なにが言いたいかというと・・・


例えば、この一般質問の中では


「スポーツ団体(2つの団体)から、運動施設の建設要望があった。つくってほしい」
           ↓
その整備には、8億~10億掛かります。(by市役所)
           ↓
「市民の要望があります。」


という流れがあるわけです。



仮に、完成したとして、使うのは、この2団体だけってことはないでしょう。。。

ただ、「受益者負担」・・・っていう考え方からすれば
この施設の利用者(=受益者)は市民全体から見れば、決して多くないはずです。

そのために、どれだけの税金を使うことが出来るでしょうか?
ましてや、こうした財政状況のなかで・・・。



もちろん、必要なものには税金を掛ける必要があります。


でも、そのための根拠付けには、市役所も、そして我々議員も、
死ぬ気になって情報収集・分析・予測をしなけらばならないと、改めて痛感しました。








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