井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2007.03.15
こんにちは。


本日は、先日(3月8日)に見学に行ってきた
「介護予防」の中の「カジノプログラム」について
お話をさせてください。


この事業は和光市主催の地域支援事業の
「新型介護予防事業」として、モデル的に行われています。

『運動』や『栄養』などのプログラムを同時に行っていて、
主体的に自分にあったメニューに
参加いただけるようにするねらいがあるそうです。

さて、私が見学したカジノはそのプログラムの中のひとつなのですが、
なんせ“本格的”なんです。

(株式会社愛和の提供で実施されています。
カジノ以外にも陶芸プログラムなども提供されてらっしゃいます。)


左の写真をご覧ください。
重量感のある「BIG6(ビッグシックス)」です。

(1・2・5・10・20・40・・・と番号があり、好きなところにベットします。
当然倍率が高い数字ほど、出る確率は低く設定されてます。)

そして、右の写真は「カードゲーム」です。
この日、皆さんが楽しんでたのはブラックジャックです。


さて、このカジノプログラムは
「ただゲームをして遊ぶ」というだけではないのです。

●カードを取ったり、コインを取ったりするときに
無意識に手を伸ばしたり、立ち上がったりすることで、
自然と運動効果が得られる。

●ゲームや参加者との交流を通して「笑顔」を生み出す。
(「笑顔創造プロジェクト」と呼んでいるそうです。)

●ブラックジャックの「21」の足し算やコインの勘定で
計算思考を刺激する。

といった効果が期待できるそうです。


私も参加者の方とお話をしながら、加わらせていただきましたが、
非常に楽しかったです。

中には、ブラックジャックでは「17」まで揃いながら、
「さらにもう1枚!」と、思い切りのいい勝負師ぶりを
発揮されてる方もいらっしゃいました。


また、これは職員の方や私との会話のレベルですが、
「ここでのチップを『地域通貨』として使用できないか?」
といったことを考えました。

今、他の自治体や商店街単位で
地域通貨を導入しているところはあります。
活性化につながっているところもありますし、効果は大きいです。

例えば、

●和光の商店街での買い物や、
 ボランティアの活動に参加することで通貨を得る。

●別の買い物のときに割引券のように利用する。

これに、

●地域カジノでの「運用」や「投資」と言った要素を加える。

このように拡がっていくのも面白いのではないでしょうか?


カジノはゆめあい和光だけでなく、
他の市内高齢尾施設でも提供されています。


このカジノをはじめ、運動や陶芸、栄養プログラムを通して
健康になって、皆さまが「笑顔」になることを望んでいます。



2007.03.09
おはようございます。

昨日(3月8日)は、午前中、和光市の介護予防事業を
見学に行ってまいりました。

和光市の介護予防事業は他市よりも
積極的な取り組みをしていることで有名です。
「モデル事業」というスタイルで、様々な高齢者の要望・興味に
答えるように多彩なプログラムを実施しています。

今回見学したのは10時から1時間半のプログラムで、

内容は、
○介護予防運動 と
○カジノ         です。

介護予防運動は、今回は筋力マシーン等は利用せず、
体操やマット運動を行なっていました。

中には「私はもっと動けるぞ!」と自慢しながら
活動されている方もいらっしゃって、「辛い・大変な運動」という印象はなく
皆さん、楽しみながら参加しているようでした。


そして、「カジノ」ですが、まさに『本格カジノ』なのです。

昨日は「ルーレット」と「カードゲーム」がありましたが、
その設備も本格的です。

(※現在、運営している企業様に、写真や詳細を公開してよいか、
確認中です。OKをいただけたら、是非皆さまにもご覧いただきたいと思っております)


・・・介護予防は、老人医療費抑制、介護保険制度の目指す
在宅重視政策を実現するためにも、とても重要視されています。

しかし、私が老人ホームを営業で回っていた時には、
無理な運動を強いたり、画一的なプログラムで
参加者が楽しんでいないケースも見てきました。

でも、今回のように、“普段経験しないこと”を活動の中に取り入れ、
刺激を促すというのは、例えば、閉じこもりの方の外出のきっかけとしても
非常に有効だと思います。

私が政治家だったら、和光市ならではの「介護予防」を
もっと拡げていければと思います。


ちなみに、次回のプログラムは「陶芸」だそうです。


2007.03.04
おはようございます。

ここでは、先日、和光市の「ボランティアのつどい」に
参加してきた時のご報告をさせてください。


和光市には多くのボランティア団体が存在します。
当日参加していた団体は、例えば

・高齢者との会食グループ
・朗読の会
(市が発行する広報などを朗読してテープに吹き込み、
視覚障害の方に届ける。)
・手話サークル
・盲卓球(=サウンドテーブルテニスといいます。)
・障害者施設の支援ボランティア
・ボーカルサークル  など

その情報交換や勉強のため、こうして
ボランティアのつどいが開催されています。


今回の「つどい」では、 『車椅子から見た和光市』 というテーマで、
白子在住の車椅子利用の方からお話をいただきました。

その中で、皆さまにも是非知っていただきたい、話がありますので
少し綴らせてください。


○ スロープは意外と曲者!?

公共施設や駅などにある、スロープ。
あれがあれば、車椅子利用は楽だろうと思われているが、
決してそうではない。角度が急だった場合、
最後まで上りきることが体力的に非常に困難なのである。


○ いきなり後ろから押さないで。

車椅子で街を移動していると、多くの方が手を貸してくださる。
・・・ただ、いきなり車椅子を押し出す人がいる。
利用者としては、これほど怖いことはない。

⇒是非 「なにかお手伝いできることはありますか?」と“声掛け”を。


○ 多目的トイレは使い辛い・・・

「車椅子用トイレ」と「多目的トイレ」、その違いはご存知でしょうか?

車椅子用トイレは、車椅子利用者向けに広く作られています。
そして、多目的トイレは、広いだけでなく、
ベビーベッド、オスメイト設備、高齢者向け手摺り などがついています。

つまり、多目的トイレでは、それらの多くの設備が邪魔となり、
移動や方向転換がしにくくなってしまっているのです。

もちろん、スペースが限られた中で、
より多くの不便な方が利用しやすいように改造した結果なのですが、
もう一度、それらの配置の仕方などを、利用する方の意見を元に
考えるようにしていってほしい、と思います。


○ 障害者用駐車場はなぜ入り口に近いか?

障害者用駐車場の特徴は、
① 入り口の近くにある
② 広くスペースが確保されている ということです。

実は、①よりも②が重要なのです。
車椅子の方で、自分で運転できる方は、助手席に積んだ車椅子を
降ろして、乗り移るのに、ドアを全開にする必要があります。
乗り込むときも同様です。

だから、通常の駐車スペースでは、
隣の車につっかえて乗り降りが出来ないので
あの、障害者用駐車場が必要なのです。

だから、極論、入り口から近くある、必要はないそうです。
(※個人差はあります。近くでないと危ないという方もいらっしゃいます。)


○エレベーターの鏡は何のため?

あれは、一言で言うと、「車椅子利用者のバックミラー」です。

・バックでエレベーターを降りるときに見る。  そして、
・今が何階かを見るため。

一度正面から入ってしまうと、階数表示が見えなくなってしまうので、
鏡に映った階数表示ランプで、今が何階かを知ることが出来るのです。

⇒鏡の前に立って、視界を塞がないようにしましょう。



・・・他にもお話はありましたが、ここでは以上をお伝えさせてください。

こうして、お話を聞いて改めて思うのは、
『思い込みではなく、本当のニーズを理解して形にする』ということです。

ボランティアも、政治も、出来ることはやってもらい、
どうしても出来ない(=支援が必要)なところを
サポートするというのが、正しいことだと思います。


私も、一層皆さまのご意見を聞き、本当に必要なことを
サポートしていけるように、活動を続けてまいります。


(写真はボランティアのつどいが開かれた、総合福祉会館『ゆめあい和光』の写真です。)



2007.02.21
今日は「介護」をテーマにお話をさせてください。

千葉県浦安市の無届け有料老人ホーム
「ぶるーくろす癒海館(ゆかいかん)」での、入所者への虐待の疑いが持たれている、
というニュースがあります。

昨年まで、様々な介護施設に関わっていた私にはとてもショッキングなニュースです。

私は東京・埼玉・千葉・神奈川の高齢者施設を
合計500ヶ所以上、人材派遣の営業として訪ねて回りました。

その中には、『入居金 ○億円』というところもあれば、
独身寮を改築して、車椅子も通れないという施設もありました。

しかし、私が介護職員さんを派遣した中で
「拘束をしていた!」という施設はありませんでした。

それはスタッフを派遣する時、
必ず施設内を見学・チェックさせてもらっていたからです。
職員の人数体制、衛生面、雰囲気etc。

そこで「この施設、あやしい・・・」と思ったら、派遣をしませんでした。
(営業としては少しでも売上を上げるべきですが)
それが私にとっては『スタッフを守る』、ということでした。


事件に話を戻しますが、
私は入居者はもちろん、介護労働者や家族のためにも
『行政による介護施設の状況把握は不可欠である』と考えます。

今回の事件のポイントは、
●改正老人福祉法による「有料老人ホーム」の定義そのものがあいまいである。
という点と、
●行政による施設の状況把握(=監視行動)が出来ていなかった。
という点だと思います。

国と自治体が共に早急な対策を講じなければなりません。


和光市では高齢化が更に進むと、
特別養護老人ホームや老人保健施設のような「重介護者向け施設」よりも
まさに今回のような「軽度向け施設」のニーズが先に高まると、私は考えます。

その時、「ニーズがあるから」「在宅では暮らせない高齢者が増えたから」と
慌てて施設を整備することになったら、場合によっては同じことが起こるかもしれません。

だからこそ、私は「介護」にハード(=施設)とソフト(=運営)の両面を
行政がしっかりと関わっていくことが大事、と訴えていきたいと思います。
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